昨日まで、奥さんの実家で過ごしておりました。
奥さんとは地元が同じなので、今までは帰省するとお互いの実家に帰っていたのですが、
今月から私の実家が建て替えに伴う取り壊しに入り、私の寝るところが無くなってしまって。
奥さんの実家には、お義父さんが一人で暮らしています。
昨年末にお義母さんを亡くして、隣に住む弟さん夫婦が身の回りの世話をしてくれているのですが、
何せ90歳、昭和ひとケタ生まれ。
何もできない人です。
そして耳が遠い、目が悪い、足元危ない、記憶も怪しい。
補聴器を耳に入れるのも一人ではできません。
お嫁さんは元看護婦さんでとても良くやってくれているのですが、まぁ大変そうです。
2週間に一度は、奥さんが週末に帰省して面倒をみていますが、その時が彼女の休息タイム。
それはそれは有り難いといって、その間はお義父さんと距離を置いています。
うちの奥さんに愚痴を言うのも、ひとつのストレス発散のようで(笑)
そんな話を常々聞いているので、今回お義父さんと5日間を過ごすにあたり、若干の不安がありました。
毎日自分がいて不思議に思わないか?
一緒にごはん食べられるのか?
夜中何度も起こされるとか大丈夫か?
そもそもボクが誰なのかわかるのか?
お義父さんとは帰省のたびに会っていたし、私のことも可愛がってくれて、大好きなとてもいい人です。
私の子供たち(つまり孫)もおじいちゃんのことは大好きで、孫が来るととても喜んでくれます。
しかし、最近何もできなくなりつつあるという話を聞いていて…
結果、全て杞憂でした^^
私のこともちゃんと名前で憶えていたし、
耳は遠いけど会話はできるし、
とても気を使ってくれるし、
家に人がいるのがとても嬉しいみたいでした。
クスリのコントロールがうまくいっているのかも?
一時期あったという「感情的に当たり散らす」ようなことはなく、「いつになく扱いやすい」状態だったようです。
どんだけボケてんのかと心配しましたが、
できないことを数えていると、ちょっときてるなーと感じちゃうし、
まだこんなにできることがあると思うと、そうも感じませんでした。
他人が家にいて、少しはシャキッとしたのかも?(笑)
できるだけ今まで通りに普通に接しておりましたが、やはり声は低め大きめ、身振り多めで。
普通に会話ができることで、お義父さんも自分に安心するようです。
ただ、感じたのは、
自分が何もできないこと
自分が必要とされていないこと
家の中で普通の会話がないこと
が、とても、
悔しい寂しい情けない
と感じているんだなー、ということ。
一日中、何をするでもなく家の中をうろうろしていて、何かやることはないかと探していました。
朝、デイケアサービスに送り出して、我々は横浜に戻りましたが、その時の寂しそうな顔が脳裏を離れません。
晩ご飯はひとりで食べたんだろうなぁ…
男が一人で残されると、寂しいなぁ…
また、行きますね。
お義父さんと一緒の晩酌。美味しいと言ってくれました
posted by mocci at 15:07|
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